R.U.S.E.研究室

疲れた日はAIと遊ぼう

 対人戦はストレスが溜まることが多い。

 ゲームが始まっているのにまったく動かない味方、敵。すぐに降伏する味方、敵。マッチングの段階から激しい駆け引きを繰り広げるプレイヤー。

 AIによって動いているときは多少変な動きがあっても気にならないが、これが人間が操作していると思うと、急に腹が立ってくる。人はどうしても他人にどう思われるか、気になってしまうものである。

 また、突然の爆撃や裏取りに注意しながら戦わなければならない。漫然と戦うわけには、なかなかいかないのである。ぼーっとしながら操作していたら、ほら、生産基地を設置する直前に工兵が戦闘機にやられた。

 学校で、仕事で、家事で、疲れているときにR.U.S.E.を楽しむのはなかなか難しい。何かこう、ほのぼのとした、癒やしのあるゲームはないだろうか。

意外と優秀なAI

 そんなお疲れのあなたにおすすめなのが、対AI戦。

 AIなんて決まった動きしかしないし、弱くて話にならない。そう思っているプレイヤーは多い。しかし、AIは意外と優秀なのである。難易度をハードにして2箇国と戦うとなると、ベテランのプレイヤーでも一筋縄ではいかない。

 対戦車砲で迎え撃てばいいのだろうと配備を進めていると大砲が出てくるし、重戦車を量産しようとすると戦闘爆撃機に襲われる。特定のユニットを生産していれば勝てるということはなく、幅広く研究・生産していかなければならない。

 当然、資金面で不利になるため、補給基地もしっかりと確保しなければならない。資金面に不安があれば、難易度ハードAIの豊富な資金による物量作戦の前に、あっさり負けてしまうこともある。

対AI戦を最大限に楽しむ

 といっても、やはりAIの動きには特徴がある。

 まず、重戦車をほとんど生産してこない。中戦車が多い。また、戦車の前進を止めることがほとんどなく、どんどん突っ込んでくる。そこで歩兵を進軍コースの市街地に置いておくだけでもかなり撃破してくれるわけだが、そんなのは楽しくない。

 こちらも中戦車を大量生産して、正面から戦うのだ。もちろん、人間様の判断で歩兵や対戦車砲、駆逐戦車を織り交ぜていく。あるいはバンカーを主体にして効率よく撃破していく。

 これが結構楽しい。

対AI戦の難易度を上げる

 対AI戦の難易度を上げたいならば、航空機を出して空軍を誘うとよい。

 航空機を少量生産して見せておけば、AIは空軍の生産比率を上げてくる。戦闘機だけでなく、戦闘爆撃機もどんどん生産してくる。AIは資金が豊富だから、こちらが戦闘機や戦闘爆撃機を生産して対抗しようとしても、数の面で圧倒的に不利になる。

 敵の戦闘爆撃機は容赦なくこちらの陸軍に襲いかかる。特にアメリカ軍のP47サンダーボルトあたりが次々と飛来する光景を目の当たりにすると、リセットしたくなるというもの。

 これもまた対空砲を大量生産すればなんとかなるのだが、ここは戦闘機で戦うのが人間様のプライドというもの。もちろん、対空砲なしでは勝てないので人間様の判断で適度に織り交ぜていく。

 AIは裏取りを狙ってこないだけでなく、最後まで手を抜くこともなく戦ってくれる親切な奴だ。たとえ負けたとしても、誰にも気兼ねすることもない。いろいろな戦い方を試していても、誰にとがめられることもない。

 あまり頭を使いたくないときでも、気軽に楽しめるのが対AI戦である。おすすめ。ただし、本当に意外と強いので、さらにストレスと疲れを溜めてしまわないように注意も必要だ。