R.U.S.E.研究室

人的資源が無尽蔵のソ連

 1941年11月、ドイツ軍が首都モスクワに迫る中、スターリンは演説を行った。

「我々の人的資源は無尽蔵だ」スターリン演説

 現在、我々は領土の一部を奪われており、奴らはレニングラードとモスクワの門前に迫っている。

 敵は最初の一撃で我が国が膝を屈したと考えているようだが、それはまったくの誤算である。我らの軍は勇敢に戦い、敵の攻勢を退け、敵に甚大な損失を与えている。敵を叩きのめすため、国全体がひとつになったのである。

 我々の人的資源は無尽蔵だ。

 解放という大きな使命は、諸君に課せられた宿命である。この戦争は、解放のための正義の戦争である。偉大な祖先の勇ましい姿を思い浮かべ、自己を奮い立たせるのだ。

 偉大なるレーニンの勝利の旗を掲げよ。ドイツ侵略軍に破滅を与えよ。占領軍に死を。祖国の自由と独立に栄光あれ。レーニンの旗の下、勝利に向かって突き進むのだ。

R.U.S.E.でも豊富なソ連の人的資源

 結局、ソ連軍はモスクワを防衛し、ドイツ軍の撃退に成功した。

 R.U.S.E.でもスターリンの言葉は忠実に再現されている。通常、歩兵の生産時間は5秒のところ、ソ連のみ1秒に設定されている。さらに、兵舎の設置費用も10ドルと破格の安さになっている。

 史実とは異なり(?)歩兵が無料というわけにはいかなかったが、次々と生産される歩兵たちの姿は、まさにスターリンの言う「無尽蔵の人的資源」が再現されていると言えるだろう。

枯渇するソ連の人的資源

 そんなソ連の人的資源も実は無尽蔵ではなかったようで、戦争後半のソ連軍では慢性的に兵士が不足していた。女性や老人、少年も部隊に加わっている有様で、人的損失には敏感になっていたという。

 戦術も単なる物量によるごり押しではなく、きちんと作戦が立てられていた。

 特に戦争後半のソ連軍の戦術は優秀で、ソ連軍はカチューシャをはじめとする砲撃部隊を大量に用意し、シュトルモヴィクやIS-2を集中投入してドイツ軍の強固な防衛陣地を粉砕してから歩兵が進軍した。

 特に1944年6月から開始されたバグラチオン作戦は驚異の進撃速度で、電撃戦によってドイツ中央軍集団を壊滅させ、事実上独ソ戦に決着をつけてしまうほどだった。

 万歳突撃と人海戦術で有名なソ連軍だが、結構優秀な指揮官が揃っていたのである。