R.U.S.E.研究室

ユニット名の由来

 前回(ユニットを愛称で紹介!)に引き続き、兵器名・愛称の由来を紹介。今回はまじめに。

リー

リー将軍

 アメリカの中戦車リーの由来は、アメリカ南北戦争の南軍司令官「ロバート・エドワード・リー」将軍。

 リーはアメリカ史上屈指の名将といわれる。北部の首都ワシントンを脅かし、南部の首都リッチモンドを防衛した。リーは穏やかな性格で、騎士道精神を持ち、優れた戦術指揮能力を持っていた。しかし北軍の物量作戦の前に後退を余儀なくされ、降伏した。

シャーマン

シャーマン将軍

 アメリカの中戦車シャーマンの由来はshaman(呪術師)、ではなく、アメリカ南北戦争の北軍「ウィリアム・シャーマン」将軍。

 シャーマンの戦略は、南部の民衆を戦争に巻き込む徹底したものだった。進軍して略奪と破壊を行う焦土作戦を実行した。シャーマンは「総力戦」を編み出した近代戦の創始者として評価されている。

 アメリカ南部でのシャーマン将軍に対する恨みは深く、第二次世界大戦で南部出身の軍人はシャーマン戦車に乗ることを拒否したという話がある。

A27クロムウェル

オリバー・クロムウェル

 イギリスの中戦車A27クロムウェルの由来は、イギリスの清教徒革命を指導した「オリバー・クロムウェル」。

 17世紀頃にイギリスでは国王チャールズ1世と議会が激しく対立した。当初は王党派が優勢だったが、議会派のクロムウェルが騎兵隊を組織して形勢逆転。国王は処刑される。やがてクロムウェルは実権を握り、反乱を鎮圧して独裁政治を進めた。

パーシング

パーシング将軍

 アメリカの重戦車パーシングの由来は、第一次世界大戦で活躍した「ジョン・ジョセフ・パーシング」将軍。

 第一次世界大戦におけるアメリカ外征軍(ヨーロッパ派遣軍)の司令官。パーシングは100万人以上のアメリカ軍及びフランス軍を指揮し、ドイツ軍からフランス領土を奪還した。パーシングは陸軍士官学校の教官時代、厳しい指導をしたことから「ブラック・ジャック」というあだ名がつけられている。

 戦後は英雄として扱われ、大統領になる可能性もあったという。第二次世界大戦中も存命だった。

チャーチル

チャーチル首相

 イギリスのプロトタイプ戦車チャーチルの由来は、ご存じ第二次世界大戦中のイギリス首相「ウィンストン・チャーチル」。

 チャーチルは戦前からドイツの再軍備に反対し、イギリスの軍備増強を主張していた。戦争が始まると海軍大臣に任命され、翌年の1940年5月に首相に任命された。フランスが降伏したが、チャーチルはドイツの和平提案を拒否した。チャーチルはドイツ軍に爆撃された街を訪問しては、勝利を意味するVサインを見せて国民の人気を得た。

 戦争終盤から戦後はソ連の脅威を訴え、鉄のカーテン演説を行った。イギリスでのチャーチルの評価は、現在でも極めて高い。