R.U.S.E.研究室

爆撃機ラッシュの防ぎ方

 R.U.S.E.でおそらく最も対策が困難な戦術が、爆撃機ラッシュである。

爆撃機ラッシュとは

 やり方は簡単で、爆撃機をひたすら生産して強引に爆撃するだけである。実にお手軽な作戦なのだが、これを防ぐのはかなり難しい。

 爆撃機ラッシュをするのに適した条件は、爆撃機が強力であること、戦闘機が安価であることである。つまりイギリスだ。アメリカやイタリアでも可能ではある。

 たとえばイギリスで爆撃機ラッシュをする場合、カモフラージュや無線封鎖をかけて、補給基地を配置し本部をたくさん建てる。そしてひたすらランカスタースピットファイアを量産する。それから、敵の地上基地が見えるように偵察機も生産する。

 ある程度数が揃ったら、戦闘機を先に突っ込ませて交戦することで敵の戦闘機を強制的に着陸させ、爆撃機と偵察機で強行爆撃を行う。これが成功すれば相手の地上施設はすべて消滅してしまうので、勝敗はほぼ決する。

持久戦からの決定打

 爆撃機ラッシュを実現するには、当たり前だが大量の資金と爆撃機が必要となる。そのために、本部を大量に設置して、時間を稼ぐために戦局を膠着状態に持ち込む必要がある。

 だから、爆撃機ラッシュをしてくるプレイヤーは当初から持久戦を目指している。

 そして、無尽蔵の資金を背景に、強引に爆撃してくる。撃退に成功したところで、次の爆撃機をすぐに生産してくるためきりがない。敵の本部を何とかしなければならない。

対空砲による対策

 この爆撃機ラッシュへの対策は、非常に難しい。

 とりあえず小手先の対策として思いつくのは対空砲を並べることだが、これで防ぐのは無理だ。対空砲は基本的に移動させずに使うものだし、移動させたとしても航空機の移動速度に追いつけるはずもない。対空砲を迂回して爆撃されるのがオチである。

 また、対空砲で迎え撃つとしても、対空砲は射程に入った航空機から順番に狙っていくため、先に戦闘機が突っ込んでくると、後続の爆撃機を撃ち落としきれずに被害を出してしまう。

戦闘機による対策

 対空砲がだめならば戦闘機で撃墜するしかないが、こちらも大きな問題がある。

 まず、爆撃機ラッシュを狙ってくる相手は基本的に爆撃機、戦闘機、偵察機しか生産していない。しかも、これと戦うときはまず戦闘機と交戦することになる。このとき敵爆撃機を仕留め損ねれば、やはり爆撃される。

 ということは、相手の爆撃機、戦闘機、偵察機と同数程度の戦闘機がいないと防げないことになる。さらに、それだけではなく、ダミー航空機の存在も気にしなければならない。ダミー航空機に攻撃した戦闘機はもう弾を補給するまで戦力にならない。

 正確には、敵の爆撃機+戦闘機+偵察機+ダミー航空機の数≒こちらの戦闘機の数、ということになる。そんなの無理だ。

偵察機を突っ込ませろ

 では爆撃機ラッシュはどのように防げばいいか。相手が爆撃機を揃える前に叩くのである。もう、これしかない。

 まず、爆撃機ラッシュを狙ってくる国は相場が決まっている。たいていの場合はイギリスだ。多くの場合はろくにユニットを出さずに本拠地に引きこもっている。そしてカモフラージュをかけている。ユニットを出してくることもあるが、ほぼ確実にダミーである。

 資金は大部分を本部に回している。この間に叩きつぶすのが一番である。

 定期的に偵察機を突っ込ませる。もったいないが、敵の動きを知るためにはやむを得ない。本部を発見できれば、敵が何を狙っているかわかる。

同じ戦術を採用する

 マップによっては、速攻を仕掛けるのが難しいことがある。

 そうなれば、もう同じ戦術を採用するしかない。爆撃合戦である。つまらないけれど、勝つためには仕方あるまい。もっとも、この戦術を常に使っている相手に同じ戦術で勝つのは、なかなか難しいと思うけれども。