R.U.S.E.研究室

初心者向けの国家

 初心者はどの国家を使うのがいいだろうか。

初心者に適した国家の条件

 R.U.S.E.を始めたばかりのプレイヤーにとって必要なことは、何だろうか。バランスのよいユニット構成だろうか。強力なユニットだろうか。それとも?

 必要なものは、次のようなものだろう。

  1. たまには勝利できること
  2. 受け身の戦いになりにくいこと
  3. 友軍の援護を受けられること
  4. 戦術がある程度決まっていること

 まず、毎回負けていてはモチベーションが下がってしまう。勝てないゲームなどやっていてもおもしろくない。そこで、ときどきは勝利できるような国家を使うようにしたい。それは、たとえば序盤に強い国家がいい。少なくとも序盤は優勢に戦うことができれば、気分は悪くない。逆に序盤に弱い国家はずっと劣勢。これではつまらない。

 次に、戦い方が受け身にならないこと。序盤から襲撃を受けると、どうしても受け身になってしまう。しかし初心者が対空砲や対戦車砲、バンカーを並べたところで、それらに有効な攻撃でやられてしまうのは目に見えている。R.U.S.E.に限らないが、攻撃より防御のほうが難しい。

 そして、攻撃を受けるだけでは何も学べない。敵のユニットや動きを最も観察できるのは守るときではなく攻撃するときであり、いろいろな工夫をしてみたり試してみたりすることができるのも、攻撃する側だからだ。

 また、初心者が友軍の援護をするのは、難しい。初心者こそ前に出て戦うとよい。経験豊富な友軍は、不足するユニットをカバーするようにして援護してくれるだろう。

 最後に、戦術がある程度決まっていることは重要である。どのユニットを生産するか迷っていたり、さまざまな種類の基地を設置してしまっているようでは勝てない。初心者ははっきりとした攻撃パターンを基本としながら、工夫をして判断を学んでいくことがおすすめ。

初心者に適した国家

 以上を踏まえると、初心者に適した国家は、フランスだろう。戦術は基本的に装甲車両基地から生産する戦車を中心とした正面攻撃でよく、扱いの難しい航空機を出す必要はない。

 ユニットの移動速度が遅いため複雑な操作も必要としないし、強力なユニットを用いて、序盤から積極的に攻撃することができる。他にも適した国家をあげておく。

序盤から積極的に攻撃できる国家
フランスイタリアソ連日本
序盤はあまり強くない国家
イギリスドイツアメリカ

 ただし、フランスイタリアは後半に弱い。最終的には勝てないことも多いだろう。しかし、敵が対処を誤ったりしたときは勝てることがある。そのあたりの動きやユニットの特性を把握していけば、その後どのような国家を使うことになっても応用が利くと思う。

 また、友軍がどのようにサポートしてくれるか注目するとよい。

アメリカは戦術が選びにくい

 アメリカは偵察車が出しやすく、各種ユニットが揃っているため初心者向きに思える。しかし、種類が豊富なだけに選択が難しく、序盤は弱い傾向にあるため戦いは受け身になりがち。

 防衛戦が中心では学ぶものが少なく、積極的な攻撃をしようとする意欲を削ぐことになり、勝てることもあまりないため楽しくない。

 ただし友軍が積極的に前に出てくれる場合は、補助的な役割として戦うことができる。空軍への対応力が低く、ユニットが全体的に遅いフランスと比べて、アメリカは友軍と協調して戦うことができる。

 ただし、戦いで鍵を握るのはやはりアメリカ。上級者と比べると動きの差は明らかになってしまうだろう。

ドイツは単純に難しい

 ドイツは基本的にアメリカと同じ傾向にある。ドイツはコストが高めであるため、よりシビアな判断を迫られる。初心者向きとはいえないだろう。はっきり言って、ドイツは上級者でも扱いが難しい。

イギリスは瞬殺される可能性

 イギリスは序盤からもっとも狙われやすい。敵の動きに応じた対策が難しく、あっというまに敗北してしまうことも多々。また、空軍の扱いは難しい。初心者にはつらいので、やめたほうがいいだろう。

おすすめのフランス

 上記のとおり、おすすめしたいのがフランス。全体的に動きが遅いため、敵の動きに対応することが難しいものの、戦術がある程度決まっており、序盤で強力なユニットを生産することができる。

 ユニット同士の相性を把握したり、攻め込むタイミングを学ぶには最適だと思う。とにかく積極的に攻撃してみてほしい。

 戦闘機の工兵潰しに注意しながら(カモフラージュを活用するとよい)、とにかく前に装甲車両基地を設置しB1 BISSAU 40を中心に戦おう。もちろん偵察車パナールを生産しておくことを忘れずに。敵の空軍には、とりあえず要塞化陣地を設置しておこう。

 序盤のフランスのユニットは強力なので、ユニットの強さを把握してタイミングよく攻め込めば勝てることも多い。友軍の援護を得られることも多くなる。

 慣れてきたら大砲・対空基地を設置して大砲や対空砲を展開してみよう。

イタリアは次におすすめ

 イタリアのユニットは単体では性能が劣るため、正面から戦うのは厳しい。敵を十分に観察して突破口を探していかなければならない。

 しかしながら、積極的に攻撃していくという動きは慣れていくうえでとても役に立つことだろう。フランスが遅すぎて嫌だという人には、イタリアがおすすめ。カルロM15を大量生産して攻め込もう。

ソ連の歩兵ラッシュ

 ソ連は最初のうちに歩兵ラッシュで遊ぶ程度をやっておくといいだろう。歩兵の恐ろしさを学ぶことができるし、初心者でも勝てる機会があるのではないだろうか。

 それ以降は判断が難しくなってくるので、初心者向きとはいえない。

空戦なら日本

 日本は零戦で序盤から制空権を握ることができる。空軍の戦いに慣れるには一番だ。零戦以外の航空機や陸軍は扱いやすいとは言いがたいが、ユニットの性能は高いので割とおすすめではある。

 しかし空軍を中心に遊びたいプレイヤーでも、陸軍もある程度やっておいたほうがいいだろう。空軍は陸軍を支援するためにあるのだから。