R.U.S.E.研究室

思い切りの大切さ

 R.U.S.E.のユニットには有利不利があるから、敵がどのような種類のユニットを生産してくるか予測することが大切になる。また、意思疎通のできないマルチプレイでは味方がどのように動き、何を生産するかも重要となってくる。

迷いは不利になる

 だが、敵の出方をうかがっていたり、味方の動きを読んでいるだけでは、どんどん状況は不利になっていく。積極的に相手に揺さぶりをかけられる側が有利になることは明らかで、相手の出方に応じてユニットを研究したり生産基地を設置していると、後手後手に回って挽回できなくなってしまう。

 あらかじめ自分がどう行動するか決めておき、相手がよほど明確に対策しない限りは当初の作戦で押し切ってしまうというのも、一つの手だ。その方が、結構勝率が高かったりする。

 慎重に戦いたいがあまり、自陣にカモフラージュをかけて生産基地をどうしようか迷ってしまうことがある。だが、どうせ相手の動きが見えないのならば、悩んでないで方針を決めよう。

パターンの推測

 戦術には既にいくつかのパターンが決まっているから、友軍や敵がどのように動くかである程度予測が立てられる。

 たとえば、飛行場を設置するかどうかは、味方にも重要な判断基準になる。よぼど狭いマップでもない限り、空軍は必須だからだ。

 イギリスや日本は高確率で空軍を出す。ソ連なら歩兵だ。陸軍主体なら前に出るし、空軍主体なら後方に拠点を作る。味方の動きにもこれを当てはめやすい。

味方との読み合い

 たとえば、友軍のアメリカが装甲車両基地を設置したなら、スーパーパーシングを生産するだろうと予想できる。それならば、自分は空軍や対空砲を生産していこう、というふうに考える。

 ところがアメリカが飛行場と装甲車両基地を設置したら、どうだろう。基本的に空軍と陸軍を両方やるなんてことは無理だ。友軍は何のユニットを出すべきか、判断に迷う。

 また、本部を設置すれば持久戦を狙っていると判断できるし、部隊を散開させているなら一点突破の急襲をする気がないとわかる。ところが、その思惑どおりに動くとは限らない。敵に対する陽動作戦の可能性もあるし、作戦は途中で変化するものだ。

思い切りよく進め

 というわけで、とても難しい読み合いになる。

 でも、残念ながらこんなことをあまり考えていると勝機を逃す。そもそも友軍プレイヤーの技量もよくわからないし、何を考えているのかもよくわからない。何も考えていない可能性だってある。あるいは、友軍もこちらの出方を窺っている可能性も高い。

 人間関係と同じで、他人が何を考えているかはわからない。まして、意思疎通の手段が狼煙だけの状況で、相手の考えを読み取るのは不可能だ。ならば、自分の力だけを信じて前進しよう。