R.U.S.E.研究室

歩兵徹底活用術

 大戦略シリーズや戦闘国家シリーズといったゲームでは、歩兵は弱い存在で施設を占領することくらいしか利用方法がなかった。その他の使い道といえば、せいぜいマス目を埋め尽くして敵の進軍を遅らせる程度である。

 R.U.S.E.の歩兵には数多くの活用法がある。ソ連の歩兵ラッシュのように、歩兵のみで勝負がついてしまうとだって珍しくはない。歩兵の使い道を考えてみよう。

街を占領して進路を塞ぐ

 市街地に歩兵を入れると、偵察機で偵察しない限り見えなくなる。この状態では奇襲も狙えるが、最大の利点は敵の行動を制限することができることだ。

 歩兵が市街地に居座っている限り、工兵を送ることもできないし、中途半端な兵力ではこれを排除することができない。歩兵を重要な位置にある街に送り込んでおけば、そこからの侵入は不可能となる。撃破されれば気がつくので、偵察ユニットの代わりになる。

 偵察車が高コストな国家は覚えておきたい。

敵戦車を止める

 正面から戦ったのでは歩兵は戦車に勝てないが、数や配置によっては十分に戦うことができる。戦車との主な差は射程と移動速度であり、射程内にまで接近してしまえば戦車を撃破することも容易だ。逆に戦車は歩兵の射程内に入ると危険なので、むやみに接近できない。

 コツは歩兵を散開させておくこと。多方面から戦車を包み込むようにして接近すれば、敵戦車は退路を塞がれ、歩兵の攻撃範囲内に入った戦車は撃破されてしまう。コストの関係から通常は歩兵のほうが数が多いし、戦車に攻撃されてもすぐには死なないのでうまく操作すれば割と成功することは多い。

 また、戦車を撃破することができずとも、時間稼ぎという役割は果たせる。

駆逐戦車の隊列を崩す

 駆逐戦車に対しては、近づくだけで隊列を乱すほどの効果がある。駆逐戦車の多くは移動中に攻撃できないため、隊列を崩されてしまうと一時的に戦闘能力を喪失してしまう。歩兵を先頭に突撃させ、戦車とともに攻撃すれば戦闘を優位に進めることができるだろう。

 敵に対空砲や航空機が少なければ、駆逐戦車が密集するところへ空挺部隊を降下させてやれば効果は抜群だ。

軽歩兵と重歩兵

 歩兵は各国の能力差が少ないユニットであるため、どの国でも有効に使うことができるだろう。

 ただし、軽歩兵と重歩兵は似ているようでもかなりの差がある。まず移動速度が軽歩兵は24kmに対して、重歩兵は28kmである。耐久力も少し違う。歩兵で戦車を撃破するには接近することが重要なので、この差は割と大きい。

 対戦車攻撃力は国によって差があるが、序盤の戦車を相手にする程度であれば軽歩兵の攻撃力でも十分だ。よって、重歩兵にしても攻撃力が上がらないイギリスとイタリアも、十分に活用の機会はあると考えて良い。なお、ソ連と日本の軽歩兵は梱包爆薬であるため、敵を射程に収めても攻撃するのが遅い。

 対歩兵攻撃力は、フランスとソ連が100、その他の国の重歩兵が80。軽歩兵は枢軸国が40、連合国が20となっている。連合国を操作するときは、同数で戦わせては勝てないので注意しよう。また、日本には重歩兵は存在しない。

 具体的な数値は、歩兵比較一覧表も参考にしてほしい。

電撃戦と狂気

 陸戦において謀略は狂気をかけるのが通常だが、歩兵においては狂気よりも電撃戦が適している。これはもちろん、より早く敵戦車に接近するためだ。

 もちろん、歩兵同士で戦うときは狂気のほうが役に立つ。使い分けていこう。