R.U.S.E.研究室

空軍に強いソ連

 ソ連軍は空軍に強い。生産基地の安さ、ユニットの安さが理由だ。

ソ連の対空砲

 R.U.S.E.の対空砲の性能は、アメリカがわずかに優れている程度で、ほぼ横並びである。序盤に生産するのであれば、森に隠せてコストの安い対空砲が基本となる。

 この点では、対空能力の高い国は強力な自走対空砲ヴィルベルヴィントを有するドイツではなく、M15コントラエーレオを有するイタリアでもなく、M19を有するアメリカでもない。特に上記のようなプロトタイプ基地から生産する自走対空砲は、結局最後まで出番がないこともありうる。

 ソ連の対空砲AA 37MMは良くも悪くもない性能であるが、そもそも対空砲の性能差は微々たるものだ。ソ連はその他の基地やユニットも全体的に安く、特に大砲・対空基地はどの国もかなりのコストがかかる中、わずか20ドルで設置することができる。

 ソ連は最小のコストで対空砲が設置できる。これがソ連の空軍に対する強さだ。

 他にも理由がある。ソ連は歩兵を中心にどんどん支配地域を広げていく戦術を得意としている。ということは、自然と対空砲を広範囲に設置できるということになる。

低コスト陸軍ユニット

 ソ連のユニットの基本的に安価である。歩兵、偵察車、戦車、どれも安い。自走対空砲まで安い。敵空軍の襲撃を受けて破壊されてしまっても、損害が小さい。たとえば戦闘機や戦闘爆撃機で歩兵を葬られた程度では、痛くもかゆくもない。

 とまで言うのは言い過ぎかもしれないが、対空砲をセットで進軍させれば、敵空軍はやりづらいだろう。たった5ドルの歩兵を撃破するために、対空砲火を浴びる可能性がある。さらに歩兵は神出鬼没。支配地域を広げにくい。

厚みを増す対空砲

 じわじわと対空砲を加えていけば、敵の航空機を飛ばせる範囲がどんどん狭くなっていく。無理に攻撃しようとしても、歩兵は5ドル、偵察車は15ドル、対空砲は10ドル。航空機を失ってしまえば赤字になってしまう。

 やがて補給基地の差によって、資金力に大きな差がついてくる。ソ連は強力なIS-2を量産してもいいし、空軍に移行してシュトルモヴィクで攻撃してもいい。プーシュカでじわじわと攻撃するのもありだろう。

 ソ連は単純に敵とぶつかると、ユニットの性能差で不利になりやすい。友軍と連携し、正面からは当たらずに包囲するようにして攻めていきたい。決して強力な対空砲が敵航空機を片っ端からたたき落とすというものではないが、森を活用して戦うことで、ソ連は空軍の襲撃に最も強い国となることができる。