R.U.S.E.研究室

打倒スーパーパーシング

妥当スーパーパーシング

 陸上で最も強力なユニット、スーパーパーシング。攻撃力、防御力、速度、そして生産コストまで、どれをとっても一級品の優れたユニットだ。

 アメリカを相手にした場合、このスーパーパーシングの存在が非常に厄介だ。どのように戦えばよいだろうか。

駆逐戦車で対抗する

 まず思いつくのが、戦車を倒すことに特化した駆逐戦車の存在。比較的安価に生産でき、高い攻撃力と防御力を持っている。

 たとえば、スーパーパーシングの生産コストが40ドルであるのに対して、ソ連のSU-100ならば25ドル、イギリスのファイアフライも25ドルだ。装甲はスーパーパーシング4に対して、SU-100ヤークトパンターも4。数字の比較では、十分に対抗できる。

 しかし実際には、駆逐戦車ではスーパーパーシングに勝つことは難しいだろう。駆逐戦車は歩兵や対戦車砲に弱く、それ単体だけで戦えるという状況はほとんどない。そしてファイアフライなどの一部のユニットを除き、停止しなければ攻撃不可のユニットばかりなので、先制攻撃に出ることができない。

 なにより、駆逐戦車でスーパーパーシングを撃破できたところで何の意味があろう。駆逐戦車は生産基地を破壊することも、バンカーを破壊することも対空砲を破壊することもできないのだ。この問題を解決するためにに大砲やら突撃砲やらを生産するとなると、スーパーパーシングよりもコストがかかってしまう。

 駆逐戦車はだめだ。

 ただし、一定の状況では駆逐戦車も使える。たとえば戦車に駆逐戦車を混ぜて使う場合。戦車軍団同士が正面からぶつかり合い、乱戦となったとき、駆逐戦車を混ぜておけば勝てる可能性は上がる。駆逐戦車は高い攻撃力を持っている。

 とはいえ、重戦車も重駆逐戦車も数を揃えられるような状況は、かなり終盤にならないと発生しないし、最初から狙っていくような作戦ではないだろう。

戦闘爆撃機や大砲で対抗する

 陸上では最強のスーパーパーシングも、空からの攻撃には弱い。装甲4だから簡単には壊れないが、なにしろ戦車は航空機に反撃できないのだから、一方的に攻撃できる。ではスーパーパーシングには戦闘爆撃機で対抗すればいいだろうか。

 残念なことに、アメリカは対空砲や自走対空砲が極めて強力な国家だ。下手に突っ込めば簡単に蜂の巣にされてしまう。戦闘機もトップクラスの性能なので、空から攻撃しようとしても無理がある。

 次に大砲で射程外から攻撃することも考えられるが、スーパーパーシングは装甲が固く、随伴するユニットもM19などの装甲を持つことが多い。これでは破壊するまでにどれだけ時間がかかるかわからないし、スーパーパーシングは移動も速いため、一気に距離を詰められる可能性がある。リスクが大きい割に成果があまり期待できない。

数が揃う前に叩く

 というわけで、スーパーパーシングに対して有効なユニットはいない。数を揃えられたら、対抗するのは困難だ。

 ではアメリカには勝てないのかというと、実はそうでもない。

 スーパーパーシングは研究費用が合計で100ドルもかかる。生産費用も1両につき40ドルだ。性能を考えれば十分安いとは思うが、全体で見ればかなり高価な部類であり、簡単に生産できるわけではない。これに自走対空砲M19を組ませるならば、さらに研究費50ドル、生産費30ドルになる。

 研究には時間がかかるし、なによりそんな大金を研究に投入していれば、その間に生産できるユニットはほとんどなくなってしまう。つまりスーパーパーシングを研究している間は隙だらけということ。何もスーパーパーシングが登場するのを待ってから戦ってあげる必要はないのだ。

 アメリカが早い段階からスーパーパーシングを研究しているようなら、積極的に偵察を行って奇襲をかけてやるとよい。または、その間に有利な状況になるよう準備しよう。装甲車両基地に空挺ひとつ落とすだけでも、かなりの嫌がらせになる。

 スーパーパーシングが登場してしまっても、まだ焦ることはない。1両なら怖くはない。戦闘爆撃機を飛ばして、撃破してしまおう。

アメリカの悩み

 逆にアメリカ側は、スーパーパーシングへの移行時期に悩むことになる。できるだけ早く移行して有利な状況に持っていきたいところだが、ゲームが始まってすぐ研究していたのでは序盤にユニットが出せなくなり、不利な状況にどんどん追い込まれてしまう。

 かといってシャーマンなどをどんどん生産して戦っていたのでは、スーパーパーシングへの移行が遅くなり、アメリカのアドバンテージが活かせない。

 スーパーパーシングは強力なユニットだが、登場して活躍するまでの間には多くの阻止する機会がある。攻撃の手を緩めてアメリカに楽をさせないこと。これがスーパーパーシングを倒すためのコツである。