R.U.S.E.研究室

ルドック

 ルドックは自由フランス軍の軍人。階級は大佐。ストーリーにはほとんど関係しないし、顔も出てこない。大抵のプレイヤーには登場人物として認識されていないだろう。

 だが、ルドックは見えないところで活躍を重ねている歴戦の軍人である。おそらくR.U.S.E.オリジナルの人物。

北アフリカの戦い

 ルドックが最初に登場するのは、北アフリカの戦いだ。無法者で初登場。

 自由フランス軍コンスタンティーヌ師団は、イタリア軍の要塞化された陣地から思わぬ反撃を受けて大混乱に陥り、指揮官であるウェルアート将軍が戦死する。

 ルドックが代わって指揮を執り、近くにいたアメリカ軍に援護を要請した。そのアメリカ軍こそ、シェリダンの部隊である。

 イタリア軍の陣地は対戦車砲のみで構成されていたことを見抜いたシェリダンは、歩兵を送り込んで敵陣地を粉砕し、ルドックの自由フランス軍は前進することができた。

イタリアの戦い

 舞台はイタリア戦線に移る。バルバラの戦いでアメリカ軍のシェリダンは敵に挟撃される形となったが、ルドック率いる自由フランス軍が到着。

 シェリダンはウルヴァリンを活用してイタリア軍を撃破し、ルドックと合流した。こうしてシェリダンは後方の心配をせずに進軍することができた。しかし、このときのルドックの活躍を覚えているプレイヤーは、おそらくいない。

 続けてモンテ・カッシーノの戦いに参加。機動部隊の爆撃機を運用するシェリダンに敵機関銃陣地の爆撃を依頼している。ここでの発言は記憶に残っている人も多いだろう。

「墓穴と墓標を頼む!」

 指揮官のくせに士気の下がるようなことを言う男である。だが、ルドックは優秀な男だった。シェリダンが機関銃陣地を破壊すると、たとえ難易度ウォーゲーマーであってもしっかりと仕事を果たし、ドイツ軍を押し込んでいる。

モンテ・カッシーノを爆撃するB17爆撃機

 モンテ・カッシーノを爆撃するB17爆撃機

ドイツの戦い

 以降、ルドックはシェリダンの前には姿を現さないが、自由フランス軍の将校として着々と実績を重ねていったに違いない。そして戦友シェリダンとは鉄の絆で結ばれていた。

 虎穴の中へで使用できる選択肢の一つにあるフランス軍は、ルドックの自由フランス軍なのである。