R.U.S.E.研究室

ジョセフ・シェリダン

 R.U.S.E.キャンペーンの主人公であり、プレイヤーの分身となる人物。アメリカ軍の軍人で、開始時の階級は少佐。愛称はジョー。

北アフリカ・イタリアの戦い

 アメリカ軍が本格参戦した北アフリカの戦いに従軍し、カセリーヌ峠の奪取・防衛に成功するなど功績を重ね、大佐に昇進した。この頃に相棒となるアンドリュー・キャンベルに出会っている。

 イタリアの戦いではチャールズ・ウェザビーが指揮する主力軍上陸のため、おとり部隊を指揮してドイツ・イタリア軍を撃破し、自由フランス軍のルドックと連携して内陸まで進軍に成功した。

 これらの功績によって准将に昇進し、モンテ・カッシーノ戦いでは爆撃機部隊の指揮を任された。シェリダンの爆撃機部隊はドイツ軍の要塞を破壊し、連合軍は要衝モンテ・カッシーノの攻略に成功する。

フランス戦線

ノルマンディー上陸作戦

 シェリダンは少将に昇進し、ノルマンディー上陸作戦ではユタ・ビーチへの上陸部隊を指揮した。他の連合軍部隊がドイツ軍の抵抗に遭って進軍が停滞する中、ノルマンディー地方を西進し、破竹の勢いで軍港シェルブールの攻略に成功する。

 連合軍はフランスの主要港攻略に手間取っていたため、シェルブール港は連合軍最大の補給拠点として終戦まで機能することになった。

 この頃のシェリダンは名声が高まり、自信の軍事的才能を過信するようになっていた。相棒のキャンベルの忠告にも耳を貸さなくなっていた。

マーケット・ガーデン作戦

アイントホーフェン

 1944年9月、モントゴメリーが立案したマーケット・ガーデン作戦が開始される。

 シェリダンはこの作戦の成功の鍵を握る、空挺部隊の指揮を執ることになった。シェリダンにはアメリカ軍第101空挺部隊を指揮して、アイントホーフェンの占領するという任務が与えられた。

 キャンベルは敵軍の情報が不十分であることを理由に、シェリダンにたびたび注意を促した。だが、シェリダンは同意することはなく、不満を持ったキャンベルは立ち去っていった。

 連合軍は作戦遂行中に、ドイツ軍による激しい抵抗に遭った。

 シェリダンは目標のアイントホーフェンを占領し、ナイメーヘンで孤立していた第82空挺師団を救出する。さらにアルンヘムで孤立するイギリス軍第1空挺師団のために前進したが、救援は間に合わず、作戦は失敗に終わった。

バルジの戦い

バストーニュ

 中将に昇進したシェリダンは、クリスマスシーズンにも関わらず前線の司令部に留まっていた。キャンベルが戻り、誰かの手によって連合軍の指令書がドイツ軍の手に渡っていたことを知らされる。

 和解した二人に、ドイツ軍進撃の報が入ったのだった。

 ドイツ軍は燃料が不足しており、当面攻撃されることはないと考えられていた。アメリカ軍には攻撃に対する備えがなく、大混乱に陥った。ウェザビー将軍は襲撃を受けて早々に降伏してしまった。

 シェリダンは残存部隊を集めて要衝バストーニュに退却させ、守りを固めた。バストーニュにはフランスから精鋭の第101空挺師団が到着していたのである。

 リヒター将軍の率いるドイツ軍部隊にバストーニュは包囲され、深刻な食糧不足に陥った。しかしシェリダンは降伏を拒否し、バストーニュを死守。パットン将軍の到着によりバストーニュの包囲は解かれた。

 シェリダンは救援に駆けつけたパットンのアメリカ軍と、モントゴメリーのイギリス軍部隊の指揮を引き継ぎ、ドイツ軍の司令部を強襲。リヒター将軍を捕らえることに成功したのだった。

世界の救世主

 アメリカ軍はコルディッツ城を解放した。コルディッツには連合軍のスパイ「ナイチンゲール」が捕らわれていた。

 ナイチンゲールからドイツ軍が開発した秘密兵器の存在を知らされたシェリダンは、兵器がソ連の手に渡る前に奪い取るべく、新たな戦いに身を投じることになった。

 シェリダンはリヒター将軍の協力を得て、間一髪のところでソ連軍に先んじて研究施設の占領に成功し、秘密兵器を破壊した。

 しかし、すでに秘密兵器の一部は持ち出されていたのだった。

 シェリダンはソ連軍の施設を襲撃し、秘密兵器の燃料を確保。最後まで抵抗を続けた革命軍の基地を核爆弾で消し去った。こうしてシェリダンはテロリストから世界を守り、救世主となった。

 シェリダンは戦争中に知り合ったアンジーと共に、新たな人生を歩むべく戦場を後にした。彼の偉業を知っているのは、ほんのわずかな人だけである。