国旗と国籍マーク
R.U.S.E.でイギリス、フランス、ソ連、日本は国旗をもとにした国家アイコンが使用されているが、アメリカ、ドイツ、イタリアは国旗ではない。なぜだろう。
各国の当時の国旗は次のとおり。アメリカの国旗は星条旗、ドイツの当時の国旗はナチスのマークであるハーケンクロイツである。ドイツとイタリアの国旗は現在のものとは異なる。また、ソ連は現在は存在しない。
国家 | 国旗 | 解説 |
---|---|---|
アメリカ | 星条旗 横線は独立時の13州、星は現在の州の数を示す |
|
ドイツ | ハーケンクロイツ(逆鉤十字) アーリア人優越の象徴としてヒトラーが採用した |
|
イギリス | ユニオンフラッグ イングランド、スコットランド、アイルランドの連合を意味する |
|
フランス | トリコロール(三色旗) 白がフランス王家、青と赤がパリの象徴 |
|
イタリア | トリコローレ(三色旗) 緑は国土、白は正義と平和、赤は愛国を示し、中央にサヴォイア家の紋章 |
|
ソ連 | 鎌と槌の赤旗 赤地は革命、交差する鎌とハンマーは農民と労働者の団結、五芒星は五大陸の労働者の団結と共産党の指導を示す |
|
日本 | 日章旗 赤丸は太陽で、日の出ずる国を表す |
国籍マーク
では、R.U.S.E.のアメリカの星マーク、ドイツの十字マーク、イタリアの円は何の印なのかというと、軍用機などにつける国籍マークである。各国の国籍マークは以下のとおり。
国家 | 国籍マーク | 解説 |
---|---|---|
アメリカ | 青地に白星 | |
ドイツ | 黒十字(ヴァルケンクロイツ) | |
イギリス | 青、白、赤の円 | |
フランス | 赤、白、青の円 | |
イタリア | 赤、白、緑の円 | |
ソ連 | 赤星 | |
日本 | 白、赤の円 |
イギリス、フランス、イタリアのマークが似ていて実にわかりづらい。
イギリス、フランス、ソ連が国旗のデザインを採用したのは見分けやすいからだろう。国籍マークではイギリスやフランスはひと目ではわからない。逆にアメリカに国籍マークを採用したのは、これもまた見やすいという理由だろう。
では、なぜドイツはハーケンクロイツでなく黒十字を採用したのか。
ハーケンクロイツはドイツ伝統のマークではなく、ナチス時代のみ使用されていた。そのためイメージが著しく悪い。さらにヨーロッパやアメリカでは歴史的経緯からハーケンクロイツはたとえ歴史を題材にしたゲームであっても、使用が禁じられている。対して黒十字はドイツを表すマークとして古くから使われている。
以上のような理由から、各国のアイコンは選ばれたようだ。
ライジングサン
日本のアイコンに触れていなかったので補足。日本軍のアイコンは国旗でも国籍マークでもない。中央の赤丸から光が放射線状に広がっている。
日本軍のアイコンは、旭日旗が採用されている。
日章旗(にっしょうき) | |
旭日旗(きょくじつき) |
旭日旗も日章旗と並んで日本を象徴する旗として広く知られている。ちなみに英語では、どちらも「ライジングサン」と呼ぶ。
それでは、なぜ国旗である日章旗ではなく旭日旗が採用されたかというと、旭日旗は軍旗として使用されていたこともあって、日本軍をイメージしやすいからだろう。
旭日旗は現在も自衛隊旗として使用されている。