R.U.S.E.研究室

戦車の装甲厚比較

戦車の装甲厚比較

 R.U.S.E.のユニットの性能は必ずしも現実に即したものではないのだが、それでは実際の兵器とどの程度違いがあるのか。どこの国が贔屓されているのか。

 やはり実在の兵器が登場しているなら、気になるところ。

 そこで、戦車の装甲を比較してみよう。R.U.S.E.の装甲は5段階。はたしてどの程度正確と言えるだろうか。素材や避弾経始等は考慮せず、単純に前面と側面の装甲のおおよその厚さで比較している。

装甲3のユニット

 まずは平均的な装甲の厚さとなる、装甲3のユニット。

国家 ユニット名 実際の装甲厚 R.U.S.E.の装甲
アメリカ シャーマン 50~70mm 3
ドイツ III号突撃砲 30~80mm 3
ドイツ IV号戦車 50~80mm 3
イギリス A27クロムウェル 30~65mm 3
イギリス ファイアフライ 50~70mm 3
ソ連 T-34 45~75mm 3

 各国の高性能中戦車が相当するようだ。正面装甲70mm、側面装甲50mm程度で装甲3となっている。

 個別に見ると、実際にはA27クロムウェルが他の戦車よりもやや装甲が薄い。しかし、おおよそ横並びで、妥当なものだと言えるだろう。

装甲4のユニット

 次に装甲4のユニット。

国家 ユニット名 実際の装甲厚 R.U.S.E.の装甲
アメリカ パーシング 75~100mm 4
ドイツ パンター 40~110mm 4
ドイツ タイガー 80~100mm 4
イギリス マチルダ 70~75mm 4
フランス B1 BIS 40~60mm 4
イタリア カルロP26 40~50mm 4
ソ連 KV-1 75~90mm 4

 装甲4は重戦車相当。正面装甲100mm、側面装甲75mm程度が目安といえるだろう。

 パンターは側面装甲はかなり薄いが、正面装甲は分厚いので装甲4となる。

 明らかにおかしいのがB1 BISカルロP26。どちらも装甲3がいいところで、カルロP26に至っては装甲2でもいいくらい。マチルダも装甲4というには微妙な数字だ。

装甲5のユニット

 R.U.S.E.で最も防御力が高い装甲5のユニット。

国家 ユニット名 実際の装甲厚 R.U.S.E.の装甲
ドイツ シュトルムタイガー 80~150mm 5
ドイツ キングタイガー 80~180mm 5
ドイツ マウス 180~240mm 5
イギリス チャーチル 95~150mm 5
ソ連 IS-2 90~120mm 5
日本 ホリ 25~125mm 5

 重装甲の戦車が揃っている。正面装甲120mm以上ならば装甲5になるようだ。チャーチルは最も重装甲となったMk.VIIのデータ。

 やはりマウスの装甲は桁外れに分厚い。他の戦車と同じ装甲5ではおかしいくらい分厚い。ホリは駆逐戦車のため側面装甲が薄いが、正面装甲は分厚い。

装甲1のユニット

 薄い方へ移って、装甲1のユニット。

国家 ユニット名 実際の装甲厚 R.U.S.E.の装甲
アメリカ スチュアート 25~50mm 1
アメリカ ウルヴァリン 25~55mm 1
ドイツ III号戦車 30~55mm 1
ドイツ マルダー 30mm 1
イギリス セクストン 30mm 1
ソ連 T-26 15~25mm 1

 装甲1のユニットは軽戦車や自走砲が多い。おおよそ50mm以下が装甲1となるようだ。

 この中ではIII号戦車の重装甲が目立つ。装甲2でもよさそうだ。そもそもIII号戦車が装甲1でIII号突撃砲が装甲3というのも、差がありすぎる気がする。

 ウルヴァリンマルダーセクストンは上部に装甲がないので、完全に装甲で覆われている戦車と比較する際には考慮したい。これらは装甲1となっている。

 ちなみにハ号の装甲は9~12mmで、R.U.S.E.では装甲なしとして扱われている。

装甲2のユニット

 最後に装甲2のユニット。

国家 ユニット名 実際の装甲厚 R.U.S.E.の装甲
アメリカ チャーフィー 25~40mm 2
アメリカ ジャクソン 25~75mm 2
イタリア カルロM15 40~50mm 2
日本 チハ 20~50mm 2

 装甲1のユニットとの違いがよくわからない。チハは装甲1でもいいかも。

意外と妥当?

 全部のユニットを比較したわけではないが、こうして見てみると明らかにおかしいのはB1 BISカルロP26くらいだった。カルロP26はプロトタイプ戦車なので、ゲームの性質上高めに設定してあるのは理解できるし、B1 BISも装甲3ではS35と重なって目立たない存在になってしまう。

 意外と妥当な設定になっているのかもしれない。