R.U.S.E.研究室

マジノ線とジークフリート線

 マジノ線とジークフリート線は、それぞれフランス、ドイツが国境付近に構築した要塞である。どちらも非常に大規模な要塞だが、R.U.S.E.にも要塞として登場する。

 名前はマジノバンカージークフリート要塞。このふたつ、どちらも耐久力2000で火炎放射を装備しているため同じようなユニットに見えるが、比べてみると結構な違いがある。

マジノバンカーとジークフリート要塞の違い

 マジノバンカーの数値。

生産費 耐久力 装備 射程 対歩兵
攻撃力
対車両
攻撃力
対施設
攻撃力
対空
攻撃力
40 2000 対戦車砲 500m - 400 - -
対戦車砲 500m - 400 - -
火炎放射 300m 300 300 300 -

 ジークフリート要塞の数値。

生産費 耐久力 装備 射程 対歩兵
攻撃力
対車両
攻撃力
対施設
攻撃力
対空
攻撃力
45 2000 対戦車砲 600m - 400 - -
火炎放射 300m 300 300 300 -

 コストは大差ない。大きな違いは対戦車砲だ。マジノバンカーは射程500mの対戦車砲が2門。対してジークフリート要塞は、射程600mの対戦車砲が1門だ。威力は同じ。

攻撃頻度と射程の違い

 なるほど、マジノバンカーは2門あるから短い間隔で攻撃できて、ジークフリート要塞は1門である代わりに射程が長い。一長一短だな。と思ってしまいがちだが、実は優劣ははっきりしている。

 マジノバンカーのほうが強力なのだ。

 まず、バンカーが活躍する機会は序盤に限られている。榴弾が飛び交うようになると意外と簡単にバンカーは壊れてしまうし、射程500mの重戦車が登場するとバンカーの優位性はなくなる。

 したがって、バンカーの敵となるユニットは、軽戦車か中戦車なのである。軽戦車や中戦車は射程が短く、せいぜい350m程度であり、マジノバンカージークフリート要塞も射程は十分。先制攻撃できる。

 むしろ必要となるのは連射速度だ。軽戦車や中戦車は数を揃えて突っ込んでくるため、多少の射程の違いよりもより速く、より多くのユニットに攻撃できることが重要となる。対戦車砲を1門しか装備してないジークフリート要塞は、中戦車に簡単に突破されてしまうことが少なくない。

不遇のドイツ

 フランスにはもうひとつのバンカー、要塞化陣地がある。こちらも射程500mの対戦車砲を有していて、対空砲まで備えている。マジノバンカーのサポートに最適なバンカーだ。

 一方のドイツは、ジークフリート要塞以外のバンカーは機関銃陣地のみ。ジークフリート要塞は火炎放射を備えているのだから、歩兵対策はばっちりである。機関銃陣地なんか必要ない。

 一見するとバンカーの性能や使い勝手が同等に見えるドイツとフランスだが、実はフランスのほうが圧倒的に使いやすい。