ドイツ空軍考察
ドイツ空軍は多くの戦闘機エースを生み出していて、なかなか強力な印象がある。急降下爆撃のスツーカ(JU87)も有名だ。R.U.S.E.のドイツ空軍は、強いのだろうか。
ME109戦闘機の性能
ドイツの戦闘機はME109とME262である。まずME109について。
ユニット | 生産費 | 研究費 | 対空性能 | 速度 | |
---|---|---|---|---|---|
日本 | 零戦 | 20 | - | 31 | 720 |
ドイツ | ME109 | 25 | - | 31 | 630 |
イタリア | サエッタ | 20 | - | 27 | 630 |
アメリカ | P40ウォーホーク | 20 | - | 27 | 540 |
フランス | MS406 | 20 | - | 27 | 540 |
イギリス | ハリケーン | 25 | - | 27 | 540 |
ソ連 | イシャク | 15 | - | 16 | 540 |
他国の戦闘機と比べると、対空性能や速度が高めに設定されているが、生産コストも高めに設定されている。戦闘機も数は大切だが、特に序盤は1対1で戦うことが多いため、この性能は重要だ。他国より優れていると言っていいだろう。
ただし零戦にはすべての面で劣っている。いちおう1対1で戦えば相打ちとなる数値だが、実際には後述の理由により、とてもじゃないがまともに戦うことは無理だ。
ME262戦闘機の性能
次に高性能戦闘機ME262の性能。
ユニット | 生産費 | 研究費 | 対空性能 | 速度 | |
---|---|---|---|---|---|
イギリス | スピットファイア | 20 | 50 | 41 | 720 |
ドイツ | ME262 | 30 | 50 | 45 | 810 |
日本 | 震電 | 30 | 50 | 45 | 720 |
アメリカ | P51マスタング | 25 | 50 | 41 | 720 |
イタリア | ベルトロ | 25 | 50 | 41 | 720 |
日本 | 零戦 | 20 | - | 31 | 720 |
ソ連 | YAK-3 | 20 | 25 | 31 | 630 |
フランス | D520 | 20 | 50 | 31 | 630 |
研究すると日本と立場は逆転する。ME262は、震電よりも優れている。特に速度810kmはゲーム最速で、敗走しても敵戦闘機に追いつかれずに帰還できることが多い。
とはいえ、日本を除く国と比較すると高コストであり、他国の高性能戦闘機よりも優れているとは一概には言えない。日本は状況により零戦のまま戦うことも可能だが、ドイツの場合、それでは空戦でかなり不利になる。
致命的なダミー
ME109は零戦には勝てないと言ったが、その理由はダミーにある。というのも、ドイツはダミー航空機を使うと、ほぼ必ずJU87が登場するのである。JU87は速度もシルエットもME109と大きく異なるためダミーだと見破られやすく、仮に本物だとしても空戦にはまったく適していないという役立たず。
逆に日本はダミーがほぼ必ず零戦となるため、ドイツが日本を相手に制空権を取るのはまず不可能だ。ドイツは対空砲の性能も微妙なので、日本を相手にしたときは空軍で本格的に戦うのはあきらめた方がいいだろう。
急降下爆撃機スツーカ(JU87)の性能
JU87は安価で研究不要。攻撃力はかなり高めに設定されている。使い方次第では最も強い戦闘爆撃機になる。重戦車も破壊可能だ。
しかし、問題はその動き。急降下爆撃を行うわけだが、通常の攻撃に比べると、攻撃態勢に入って爆弾を投下するまでが非常に遅い。そのため、対空砲火をこれでもかと浴びてしまう。
他の戦闘機ならば爆弾投下を行ってから墜落することが多いが、JU87は爆弾投下前に墜落してしまう。つまり一方的に撃ち落とされてしまうことが多い。したがって、対空砲が揃ってくる中盤から後半には、JU87による攻撃は厳しい状況となる。
低コスト、高い攻撃力、対空砲に弱い。JU87は序盤に活躍する戦闘爆撃機だ。そして上位の戦闘爆撃機はない。このことを注意しておこう。そう、ドイツ空軍で地上部隊を叩くなら、序盤だ。
爆撃機の性能
ドイツの爆撃機はHE111とAR234ブリッツだが、これがどちらも中途半端で使いづらい性能だ。では性能を見ていこう。まずHE111。
生産 (秒) |
研究 (秒) |
速度 | 装備 | 歩兵 攻撃 |
車両 攻撃 |
施設 攻撃 |
対空 攻撃 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
25 (20) |
- | 450 | 機銃 | - | - | - | 8 |
爆弾 | 179 | 179 | 446 | - |
HE111は遅い、対地攻撃力が低い、対空戦闘力皆無で、安いことだけが取り柄の爆撃機。研究不要で安いとはいえ、遅くて対地攻撃力も低いのでは奇襲にも使えないのだ。
次にAR234ブリッツ。
生産 (秒) |
研究 (秒) |
速度 | 装備 | 歩兵 攻撃 |
車両 攻撃 |
施設 攻撃 |
対空 攻撃 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
50 (20) |
50 (50) |
810 | 機銃 | - | - | - | 12 |
爆弾 | 316 | 316 | 789 | - |
AR234ブリッツは高価だが数字はまずまずの性能を持っているように見える。特に爆撃機としてはありえない速度を誇り、あまり撃墜されることがない。
しかし速すぎるのが問題で、爆弾の着弾地点がばらけるため、施設に有効な打撃を与えることができない。早い話が、爆撃しても基地を壊せないのだ。爆撃機として致命的な欠点を持っている。
唯一、耐久力が極端に低い本部を破壊するのには大いに役に立つのだが、なんとも使いどころが難しいのだ。
他国と比べて
ドイツは戦闘爆撃機、爆撃機ともに使いづらい性能であるため、制空権を確保してもそれほど優位にはならない。戦闘爆撃機も爆撃機も使いやすいイギリスやアメリカ、戦闘爆撃機が優秀なソ連、爆撃機が優秀なイタリアなどと比べれば、どうしても劣ってしまう部分がある。
そして日本とは異なり、制空権が取りやすいというわけでもない。ドイツの空軍は使い道が限定された、癖のあるユニットばかりだ。