R.U.S.E.研究室

サンボル大作戦

サンボル大作戦

 アメリカ空軍はどのユニットも平均的な性能に見えるが、実はどれもトップクラスの性能を持っている。そして他のユニットと組み合わせることで、空軍でも強力な戦法が使えるようになる。

充実した対空部隊

 アメリカ軍の対空砲は種類が豊富で、使いやすさは抜群だ。大砲・対空基地から生産できるのはボフォースM16M19の4つのユニット。いずれもトップクラスの性能だ。

 まずボフォース。他国の対空砲と同じコストであるにもかかわらず、性能が高い。据え置き型の対空砲は地味だが、森に入れるため発見されにくく撃破されづらく、10ドルという低コストは量産に適している。

 次にM16。非装甲で森に入ることができないが、低コストで移動速度が高く、対空性能も十分。性能とは関係ないが対空砲火は見た目が派手で、敵の空軍に精神的圧力も加えられる。

 必要に応じてM19も生産できる。大砲・対空基地から生産できるため、他国のプロトタイプ対空戦車とは生産までのコストがまるで違う。

 これらの強力な対空砲部隊が存在することで、アメリカ軍は戦闘機をあまり生産しなくても空戦を有利に行うことができる。

ウィリス・ジープとの連携

 偵察車ウィリス・ジープは空軍を主体にした場合でも活躍する。高い移動速度とコストの安さによって、爆撃したい対象をしっかりと視界に捉えることができるのだ。

 この偵察能力の違いが、ほぼ偵察機を用いるしか手段がないイギリスよりもアメリカを強力にしている。これだけでアメリカの偵察ユニットは十分なのだが、偵察機グラスホッパーは他国の偵察機よりも安いというおまけつき。

 豊富な対空砲部隊と偵察部隊によって、アメリカの空軍は攻守どちらも快適に飛び回ることができる。

P47サンダーボルト

 そしてアメリカ空軍でも飛び抜けて優秀なユニットが、戦闘爆撃機のP47サンダーボルトである。

 戦闘機として開発された機体だけあって対空能力が高く、零戦ME109と同等の性能を持つ。そして対地攻撃にはロケットを用いるため、対空砲火による被弾が少ない。攻撃力も十分で、重戦車を相手にしても十分に活躍できる万能ユニット。

 そしてこの万能ユニットは、何よりも生産費用が安い。イギリスのタイフーンと比べて10ドルも安いのである。対地攻撃力ではタイフーンのほうが上だが、はっきり言ってタイフーンの対地攻撃力は過剰性能である。数を揃えて運用すれば、タイフーンほどの対地攻撃力は必要ない。

 さらにアメリカは前述の対空砲やウィリス・ジープと組み合わせられることから、イギリスのタイフーン軍団よりも強力な戦闘爆撃機部隊を運用できる。

サンボル大作戦

 こうして最強の戦術が編み出された。名付けてサンボル大作戦。

 イギリスの場合もそうだが、本部を大量に建てるなどの方法で資金源を確保すれば、戦闘爆撃機を大量運用することで無敵になる。地上に存在するすべてのユニットを、一瞬で消し去ることができるようになる。

 最初に目指すことは本部をたくさん建てることだ。安全な場所にとにかく本部を建てる。この間、ダミーユニットやカモフラージュを利用して本部を建てていることを悟られないようにしよう。

 そして適度に対空砲や対戦車砲を配置して敵の侵攻を防ぐ。といっても、序盤のユニットが極端に貧弱なイギリスとは違い、アメリカは即応性の高いユニットが多いため、これはさほど難しいことではない。

 資金が貯まったら、P47サンダーボルトを中心にP51マスタングB17フライングフォートレスも生産していく。

 進出してくる敵の陸上ユニットはP47サンダーボルトで一掃し、敵が前線基地を構築してきたらP47サンダーボルトで一掃し、B17フライングフォートレスで焼き尽くす。敵が空軍を出してくるようなら、P51マスタングP47サンダーボルトで積極的に撃墜する。

 さらに相手の資金源を断つように攻撃の手を緩めず、飛行場をフル稼働させてマップ全体を暴れ回る。敵が空軍を出してきたら引きつけて対空砲火を浴びせ、怯んだ隙を突いてP51マスタングP47サンダーボルトを投入して袋叩きにする。

 このサンボル大作戦は極端に狭いマップでは使えないが、豊富なユニットを持つアメリカにとってリスクは少なく、成功しやすい作戦である。まさに最強国家の最強戦術と呼べるだろう。