R.U.S.E.研究室

生産基地のコスト

 ソ連の兵舎、イギリスの飛行場、イタリアの装甲車両基地は設置費用がかなり安い。それに比べて、なんだか自分の使っている国はみんなコストがかかる気がするぞ。そんなふうに思うこと、ありませんか。

生産基地の費用比較

 
兵舎 20 30 30 25 20 10 15
大砲・対空基地 35 45 40 35 45 20 45
装甲車両基地 30 30 30 25 20 30 35
対戦車基地 35 45 30 30 40 40 35
飛行場 60 50 40 65 55 60 45
プロトタイプ基地 120 100 130 120 120 140 125
合計 300 300 300 300 300 300 300

 実は各国の基地のコストを合計してみると、すべての国が300となる。国によって基地のコストに差があるような気がするが、こうして比べてみると、実はとても公平に設定されていたのである。

 イギリスは飛行場が安いけれどその他の基地は高めだし、アメリカは全体的に安く見えても飛行場が高い。ソ連の基地が安く感じるのは、飛行場やプロトタイプ基地を建てていないからだったわけだ。

でも、実は公平ではない

 合計するとすべての国が同じ数字になるのだから、実に公平になっている。と思いきや、よく考えてみるとそんなことはなかった。

 プレイヤーにとって、使わない基地はどれだけ高くても構わないのである。たとえば、フランスの飛行場、ソ連のプロトタイプ基地がそれにあたる。

 逆に、よく設置する基地が高い国はつらい。特にドイツは偵察車を出すために兵舎を必ず設置しなければならないが、たったそれだけのために30ドルも支払わなければならない。

プロトタイプ基地のせいで厳しいドイツ

 ドイツの不利なところはそれだけではない。ドイツは他国に比べてプロトタイプ基地が極端に安い。

 ドイツのプロトタイプ基地はマウスヴィルベルヴィントといった強力なユニットが生産できる。とはいえ、序盤からそんな高価な基地やユニットを出しているようでは勝てるわけがない。

 逆にプロトタイプ基地が安いせいで、ドイツの他の基地はどれも高めの値段に設定されている。すべての基地が30ドル以上であるし、兵舎大砲・対空基地対戦車基地はすべての国の中でもっとも高い。

得意な戦術が安い国

 逆によく使う基地が安い国は、それだけで序盤の戦いにおいて圧倒的に有利だ。

 たとえば、ソ連の兵舎、イタリアやフランスの装甲車両基地、イギリスや日本の飛行場がそれにあたる。

 また、アメリカと日本は偵察車が5ドルと格安だが、兵舎の価格もかなり安い。両国が序盤で戦術の幅に余裕があるのには、そんなところにも秘密がある。